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2月2日 心臓について [院長の独り言]

心臓についてです。

心臓の大きさにはさまざまな違いがありますが、構造は猫であっても小型犬であっても、もちろん大型犬であっても同じです。

心臓内の血液の流れは(図の緑矢印)、一方通行になっています。

また心臓から血液をうまく全身や肺に送り出すために心臓内には『弁』と呼ばれるものがあり、これを隔てて『心房』『心室』に分かれています。

心臓にはさまざまな病気があります。大きく分けて『先天性疾患』と『後天性疾患』があります。先天性疾患の場合は、おうちに来て最初のワクチンで病院にいったときに聴診をして発見される場合が結構認められます。後天性疾患の場合はさまざまな臨床症状、検査結果から認められることが多いのです。

さて、今回は小型犬で多い『僧帽弁閉鎖不全症』です。

この病気は老齢の小型犬で多く認められるもので、病院にこの病気で初めて来院される方に多く同意を得ることができる症状として『咳』があります。この咳は、人間のおじいちゃんなどが痰をだすときの『カー!ぺっ』というようなものです。人間が普段するような『ゴホン』というようなものではないのが重要になります。

僧帽弁は図にあるように左心房と左心室の間にある弁で、この弁は図の下の方向に向かってしか正常の状態では動きません。しかしこの弁が上の方向に少しづつ動くようになることで、(図の緑線)血液の一方通行ができなくなり、両通になっていきます。すると左心房内に左心室から戻ってきた血液が充満してくるようになり、容量オーバーが少しづつおきてきます。その結果左心房が拡大するのです。左心房が拡大していくと、肺から血液が左心房内にスムーズに入ることができなくなり、左心房と肺をつなぐ血管(肺静脈)に血液が充満していき、最後には肺に血液がたまっていき、臨床症状として『肺水腫』が認められるようになります。この病気はとくにキャバリアでは高確率で発生するとも言われています。

治療は内服で行います。臨床症状が認められないようにしていくことを目標とするため、『完治』することはありません。しかも内服を服用しても必ずこの病気は進行していきます。つまり内服を服用することでその進行を遅くすることを目標とするのです。この辺のところをよく担当獣医師と相談していくことが治療のポイントになります。


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